日経平均が5万8,000円を超え、どこか浮足立ったような相場が続いています。私は先日、大型株での立ち回りから、再び自分が得意とする小型株へと舵を切り直しました。その中心に据えているのが、エンバイオ・ホールディングス(6092)です。
トルコ事業からの撤退に伴う特別損失で、見た目の数字は決して良くありません。しかし、その「見た目」の裏側にある実力を整理すると、今の株価位置は非常に興味深いと感じています。
期待している3つのポイント
1. 指標に現れない「稼ぐ力」の回復
現在、表面上のPERはかなり高い数値になっていますが、これは今期、トルコ撤退という「膿」を出し切るための特損を計上したためです。
本業の儲けを示す営業利益は過去最高益を更新する勢いにあり、来期この一過性の損失が消えれば、利益水準は一気に正常化します。実力ベースで考えれば、今の800円台という株価はかなり割安な位置に放置されているのではないでしょうか。5月の本決算で来期の見通しが示された時、市場がどう反応するかを注視しています。
2. チャートの煮詰まり具合
テクニカル面では、年初来高値の855円を意識した動きが続いています。安値が着実に切り上がっており、エネルギーが溜まっている状態に見えます。
移動平均線も上向きで並び始めており、5月の決算というきっかけがあれば、上値抵抗線を抜けて次のステージへ向かう準備は整っているように感じます。

3. データセンター(DC)需要との親和性
単なる「土壌汚染対策」の会社としてではなく、今後のデータセンター建設ラッシュにおける重要なプレイヤーとしての側面にも注目しています。
DC建設に不可欠な「土地の浄化」と、新会社ネクテスによる「系統用蓄電池」の提案。この2つをセットで提供できる強みは、今後さらに評価されるはずです。時価総額がまだ100億円に満たない今の段階で、このポテンシャルを拾っておく価値はあると考えています。
向き合うべき3つのリアルな懸念
もちろん、楽観視ばかりはしていません。小型株特有のリスクも常に頭に入れています。
- 流動性リスク: 出来高が少ないため、いざという時に「売りたい価格で売れない」怖さがあります。まとまった資金を入れる以上、出口戦略は常に冷静に考えておく必要があります。
- コスト増の影響: 中東情勢による物流コストや資材価格の上昇は、同社の利益を圧迫します。5月の決算で、会社側がこれらを理由に保守的な予想を出してくる可能性も否定できません。
- 海外事業への懸念: トルコからは撤退しましたが、まだ他の海外案件も残っています。投資家としては、海外での不確実な勝負よりも、PFAS対策や国内の再エネ・蓄電池事業にリソースを集中してほしい、というのが本音です。
まとめ:5月15日の決算を冷静に待つ
現在、私はエンバイオに約250万円ほど入れていますが、現金比率も40%程度は確保しています。
実業での労働収入があるからこそ、こうした小型株特有の揺さぶりにも耐え、冷静に決算を待つことができます。5月15日の発表で「トルコ後」の新しい成長シナリオがどう示されるか。それを見極めてから、さらに資金を乗せるかどうかの判断を下すつもりです。
派手なリターンを追うのではなく、自分が納得できる「型」で淡々と勝負していきます。

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