【523A】セイワホールディングス再エントリー:地合い不安の中で「本質」を見極める

セイワホールディングス

2026年の相場は、一言で言えば「視界不良」です。日経平均の方向感が定まらず、どこか「これまで通り、何を買っても上がる」というフェーズは終わったような重さを感じています。

私自身、現在は現金比率を約35%と高めに維持しています。納得して保有している銘柄が多いため、慌てて損切りや利確をする予定はありませんが、かといって今の位置で積極的にキャッシュを投じる気にもなれません。労働収入があるからこそ、この「動かない」という選択肢を冷静に取れているのだと感じます。

そんな停滞感のあるマーケットの中で、唯一と言っていいほど「まともな」IPOだったのが、セイワホールディングス(523A)です。

1. 執着のないトレードが功を奏したIPO初戦

私はこの銘柄を公開価格で当選し、初日の上昇局面で早々に利確しました。結果はプラス20%。100株という小ロットだったこともあり、板に張り付くことなく「気がついたら目標に届いていたから売った」という、執着のないトレードでした。

一方で、同時期に当選したビタブリットジャパンについては辞退を選択。今のマーケットで無理に博打を打つ必要はないと判断した結果ですが、今年のIPOで着実に利益を出せているのは、今のところこのセイワホールディングスだけです。

2. なぜ今、1,381円で買い戻したのか

利確後、株価が落ち着いたタイミングで、私は再び1,381円でセイワホールディングスのホルダーに戻りました。

もちろん、2026年全体の見通しは依然として厳しいものです。原油高によるコストプッシュ型のインフレが進めば、企業のEPS(一株当たり利益)は上がりづらくなります。「物がない、作れない」という供給不安の懸念もあり、製造業にとっては試練の年になるでしょう。

それでも買い戻した理由は、同業他社と比較した際の「圧倒的な割安感」にあります。

同業2社との比較:浮き彫りになる割安性

「製造業の事業承継M&A」というモデルを手掛ける競合と比較すると、同社の立ち位置が明確になります。

銘柄名 (コード)PER (目安)PBR (目安)
セイワホールディングス (523A)約27倍約14.3倍
セレンディップ (7318)約15倍約1.5倍
技術承継機構 (319A)約60倍約4.0倍

3. 1,500円という現実的なターゲット

PER 27.56倍の解釈 一般的な製造業(PER 10〜15倍)と比較すると高く見えますが、同社の営業利益率は約26%と非常に高く、通常の「作るだけ」の会社とは収益構造が異なります。市場はこの高い収益性と、連続的なM&Aによる成長(ロールアップ戦略)に対して、27倍というプレミア価格をつけていると言えます。

PBR 14.27倍の解釈 資産価値に対してこれだけの倍率がついているのは、同社が持つ「事業承継の仕組み」そのものに価値があると市場が評価している証拠です。

同業他社との立ち位置

技術承継機構 (319A):PER 約35倍(より高い成長期待) セイワHDはこの2社の中間に位置しており、極端な割高でも割安でもない、「成長期待がちょうどよく乗っている状態」と言えます。

セレンディップ (7318):PER 約11倍(より保守的な評価)

まとめ:慎重に、かつ冷徹に相場を泳ぐ

現在の地合いでは、全力買いは避けるべきです。私も1,381円でエントリーはしたものの、もし1,200円を切るような局面があれば、そこを「本当の買い場」として捉える余力を残しています。

2026年は厳しい年になります。だからこそ、中小製造業を束ねて効率化を図るセイワホールディングスのようなプラットフォームの価値は増すはずです。最初の節目である1,500円を目指しつつ、焦らず、自分のペースでこの相場に向き合っていきます。

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