【失敗談・第2弾】本来の目的を見失った代償。エニグモ(3665)を底値で手放した私の、24万円の判断ミス。

トレード履歴

こんにちは、二刀流投資家のDです。

昨日の乾汽船の失敗談に続き、今日も私の投資人生における反省の記録を残します。失敗談シリーズ第2弾です。

今回の銘柄は、ファッション通販サイトBUYMA(バイマ)を運営するエニグモ(3665)

先に触れておくと、今回の話は前回の乾汽船よりも損失金額が大きく、精神的にもかなり堪えた取引でした。

なぜなら、この失敗の原因は、一時的な感情ではなく、投資の軸がブレてしまったことによる「判断ミス」だったからです。

【第1章】1年間の我慢と、厳しい現実(−12万円)

私がエニグモを買い始めたのは、2024年の春頃でした。 そこから約1年間かけて、少しずつ買い集め、最終的には1,900株、総額約67万円分を保有していました。

私がエニグモに投資した最大の理由は、「円高待ち(円高メリット狙い)」でした。 海外ブランド品を扱うBUYMAは、円高になれば仕入れコストが下がり、業績が向上する(株価が上がる)だろう、というシナリオを描いていたのです。

しかし、為替はなかなか円高に振れず、株価も低迷が続きました。 そして、約1年間耐え抜いた末の2025年4月1日(新年度の始まりの日でした)。私はついに痺れを切らし、全ての株を損切りしました。

  • 確定した損失:約11万9,000円

1年間我慢した結果がこれです。高い勉強代になりました。

【第2章】幻の利益とタラレバ(+12万円の衝撃)

しかし、皮肉な現実が待っていました。(前回と同じパターンですが、今回は金額が違います)

私が全てを手放したその直後から、エニグモの株価は反転し、その後上昇基調に乗ったのです。

後でチャートを確認して、ため息が出ました。 私が売った2025年4月1日は、チャートにおける安値圏だったのです。

もし、あの時売らずに、今の11月末まで持ち続けていれば…。 現在の株価(418円)で計算すると、含み損は消え、逆に約12万1,000円のプラスになっていました。

  • 実際の損失:−12万円
  • 幻の利益:+12万円
  • その差額:約24万円

自分の判断一つで、24万円という金額が手元から消えてしまったのです。

【第3章】なぜ私は売ってしまったのか(ブレた投資軸)

1年間も耐えたのに、なぜ最後の最後、一番の底で手放してしまったのか? ここに、私の最大の反省点があります。

当時、市場では2024年9月に上場した「Aiロボティクス(247A)」という企業が注目を集めていました。

私は以下の2つの事実を知っていました。

  1. エニグモが、このAiロボティクス株を大量に保有していること。
  2. そして何より、私自身も個人で「Aiロボティクス」の株を保有していたこと。

私は自分のポートフォリオを見て、こう考えてしまったのです。 「自分はAiロボティクス株を直接持っている。エニグモを通じて間接的にも持っている。同じテーマで二重に持つ必要はないんじゃないか?」

そう判断し、含み損だったエニグモの方を「整理」してしまいました。

しかし、ここで私は重大なことを見落としていました。 そもそもエニグモを買った目的は「円高待ち」だったはずです。「Aiロボティクス」は後から出てきた要素に過ぎません。

「円高になるかもしれない」という本来のシナリオはまだ崩れていなかったのに、私は別の要素(Aiロボティクスの重複)に気を取られ、投資の軸を自分からブラしてしまったのです。円高への期待というよりはリスクヘッジで持っていようという消極的な理由だったので握力が弱くなってしまいました。

【第4章】皮肉な結末と後悔

その後、Aiロボティクスの価値が評価されて、私が直接持っていたAiロボティクス株は上がりました。 そして、Aiロボティクス株を大量に保有していた親元のエニグモの株価も、つられて上昇しました。

結果、私は「重複しているから」という安易な理由で、手元にあった「もう一つの有望株(エニグモ)」を、一番安い値段で捨ててしまったことになります。

「円高待ち」という当初の目的を忘れなければ、売る必要はなかったのに…。この悔しさは、なかなか消えそうにありません。そもそもAiロボティクスの株も自分でいいと判断して保有していたのに。

まとめ:教訓

  1. 「宝の山」を二重に持っていることを知っていたが故に、安易に片方を整理してしまった。
  2. 別の要素に気を取られ、「円高待ち」という本来の投資シナリオを見失ってしまった(軸がブレた)。
  3. シナリオが崩れていないのなら、目先の状況や他の銘柄との兼ね合いだけで安易に売買してはいけない。

このエニグモでの失敗は、私にとって非常に重い教訓となりました。 しかし、この経験があったからこそ、今の私は「なぜその銘柄を買ったのか(投資シナリオ)」を常に意識し、軸をぶらさずに投資しようと(KHネオケムのように)必死になれるのだと思います。

みなさんは、投資の目的を見失わないように気をつけてください…。

(※本記事は自戒の念を込めた失敗談であり、特定の銘柄を推奨・否定するものではありません。投資は自己責任でお願いします。)。投資は自己責任でお願いします。)

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