ズルズル下がるSHIFT(3697)。あえて今、買い向かった私の「期待」と、直視すべき「都合の悪い現実」

SHIFT

先日、NISA枠でアレントと一緒に、予定外ながら飛びついたSHIFT(3697)。 今日は、なぜ私がこの下落トレンドの最中にSHIFTを買う決断をしたのか。そのポジティブな理由と、それと同時に直視しなければならないネガティブな現実について、整理してみたいと思います。

チャートを見れば一目瞭然、株価はズルズルと下がり続けています。まさに「落ちるナイフ」です。 なぜこれを掴んだのか? 私の中には、期待と警戒が入り混じっています。

1. 私が買い向かった「期待」のシナリオ

まず、私が「今が仕込み時かもしれない」と考えたポジティブな仮説です。

① 利益率低下の犯人は「未来への投資」 市場がSHIFTを嫌気している最大の理由は「営業利益率の低下」です。しかし、AIと前回の決算を分析した結果、その主因はビジネスモデルの崩壊ではなく、将来の成長のための「積極的な人材採用(先行投資)」にあることが分かりました。会社側も今後の利益率改善シナリオを示しています。

②「価格決定権」への期待 SHIFTはソフトウェアテストというニッチな領域で確固たる地位を築いています。インフレ下でも値上げができている実績から、「価格決定権」を持っていそうだと感じています。これが機能すれば、利益率は構造的に改善していくはずだ、という期待があります。

つまり、「今の株価は短期的な利益の凹みだけを見ており、将来の改善を織り込んでいない(ギャップがある)」という方に賭けたわけです。

2. 直視すべき「都合の悪い現実」(なぜ株価は下がるのか)

しかし、投資は希望的観測だけでは勝てません。なぜここまで株価が下がり続けているのか。ディープサーチで市場の冷徹な見方を分析すると、私の期待を打ち砕くような「都合の悪い現実」も見えてきました。

現実①:「成長神話」の崩壊と、PERの正常化 これが最も痛い指摘です。かつてSHIFTは年率30〜50%で成長する「ハイパーグロース株」でした。だからこそ、PER 80倍といった超高評価が許されていました。 しかし現在、売上成長率は15〜17%程度に落ち着きつつあります。市場は「もう以前のような特別な成長企業ではない」と見なし始めています。 そう考えると、現在のPER 28倍前後は「割安になった」のではなく、「今の成長率に見合った普通の評価(適正価格)に戻っただけ」かもしれないのです。

現実②:ビジネスモデルの弱点露呈と、競合への資金流出 2024年8月期に起きた「稼働率低下による減益」は、投資家にトラウマを与えました。「結局、SHIFTも景気に左右される労働集約型のビジネスなんだ」という認識が広まったのです。 その結果、より利益率が高く(30%超)、上流工程を担う「ベイカレント・コンサルティング」のような競合他社へ、機関投資家の資金が逃げている(セクター・ローテーション)という指摘は、非常に説得力があります。

現実③:株式分割が招いた需給悪化 良かれと思って行われた株式分割も、下落局面では裏目に出ています。流動性が高まったことで機関投資家は売りやすくなり、一方で「少し上がったら売りたい」と待ち構えている個人投資家の戻り売り圧力が、上値を重くしています。

なぜ、それでも買ったのか? 決断を支えた「会社の断言」

ここまで厳しい現実を並べると、「じゃあ買うなよ」と言われそうですが、それでも私がNISA枠で打診買いに踏み切った決定的な理由があります。

それは、前回の決算発表における会社側の姿勢です。

利益率が低下している渦中にもかかわらず、経営陣はインフレ下において「値上げがしっかりと浸透している」「単価向上施策が効いている」ということを、かなり強い言葉で断言していました。

もしビジネスモデルが崩れていたら、ここまでの自信は見せられないはずです。 「彼らにはまだ、価格をコントロールする力がある」。この会社側の自信に満ちた態度を見て、私は「市場の悲観は行き過ぎだ、彼らならやれるかもしれない」と、ある種の確信を持ってエントリーボタンを押しました。

まとめ:1月14日は「答え合わせ」の日

私は、市場が突きつける厳しい現実を理解した上で、会社側が示した強気のシナリオに賭けました。

その真偽が問われるのが、来週1月14日の決算発表です。

ここが運命の分かれ道です。 私が信じて背中を預けた「会社側の断言(値上げ効果)」が、実際の数字、つまり「利益率の明確な改善」として表れているのかどうか。

単に見守るのではなく、その一点を妥協なく、厳しくチェックするつもりです。

(※投資は自己責任でお願いします。)

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