私の「推し銘柄」の評価は?Gemini先生による保有・監視株の通信簿

トレード方針

昨日の記事の続きです。来年の新NISA枠、何をどう買うかで年末年始、絶賛迷走中です。

「守備力重視で、夜ぐっすり眠れる銘柄がいい」と言いつつ、「でも夢のあるグロース株(アレント)も欲しい」という煩悩が捨てきれません。

一人で考えていてもラチがあかないので、今回は強力な助っ人、GoogleのAI「Gemini」にセカンドオピニオンを求めてみました。

私の主観を一切挟まず、数字とデータに基づいた「冷徹な分析」を依頼。その結果が非常に興味深かったので共有します。

どのような指示を出せばこういう分析ができるのか、その「プロンプト」も合わせて公開しますので、皆さんの銘柄分析の参考にしてみてください。

(※注:AIによる分析は一時点の情報に基づく予測であり、将来の株価や運用成果を示唆・保証するものではありません。最終的な投資判断は自己責任で行いましょう。)

1. AIへの指示書(プロンプト)を公開

今回は、Geminiに対して以下のような少し専門的な指示を出しました。ただ「良いか悪いか教えて」と聞くよりも、具体的な視点を指定することで、より精度の高い回答を引き出せます。


【実際に使用したプロンプト(指示書)】

あなたはプロの投資アナリストです。以下のNISA候補銘柄リストについて、2026年の投資視点で冷徹に分析してください。

特に重視したいのは「守備力(下値リスクの限定性)」「資産価値との乖離」です。感情を排して、数字に基づいて評価してください。

各銘柄について、以下の項目を出力してください。

  1. 現状の評価: 現在株価と資産価値(BPS/PBR)の比較解説。
  2. Upside(上値余地): 現実的な目標株価とその根拠、現在値からの騰落率(例: +30%)。
  3. Downside(下値リスク): 最悪ケースの目処となる株価とその根拠、現在値からの下落率(例: -15%)。
  4. 期待値: リスクとリターンを天秤にかけた際の、投資としての魅力度。

最後に、総合的な結論として、リスク許容度に応じた具体的なアクションプランを提案してください。

【対象銘柄リスト】 (5922) 那須電機鉄工 (5254) アレント (6268) ナブテスコ (1969) 高砂熱学工業 (5707) 東邦亜鉛

2. Gemini先生による冷徹な分析結果

上記のプロンプトに対する、AIの回答がこちらです。私の「推し」や「迷い」を一刀両断にする、非常にシビアな分析結果となりました。


1. 那須電機鉄工 (5922) – 【断トツのバリュー株】

鉄塔や架線金物などのインフラ関連。地味ですが、財務内容は鉄壁です。

  • 現在値: 16,160円
  • 資産価値 (BPS): 26,274円 (PBR 0.62倍)
  • 解説: 会社を今すぐ解散して資産を分けても、株価より1万円も多く戻ってくる状態です。異常な割安さと言えます。
  • Upside (上値余地):
    • 目標: PBR 0.8倍水準への訂正 → 21,000円 (+30%)
    • 理論上の適正値は2.6万円以上であり、上値余地は大きいです。
  • Downside (下値リスク):
    • 目処: 過去の最低PBR水準など → 14,500円 (-10%)
    • すでに底値圏にあるため、ここからの下げ幅は限定的です。
  • 期待値: +3,200円 (勝率が高く、負け幅が小さい理想的な形)

2. アレント (5254) – 【稼ぐ力のあるグロース】

建設業界特化のDX企業。高PBRですが、それを補う高い利益率(低PER)があります。私が一番迷っている銘柄です。

  • 現在値: 2,950円付近
  • 資産価値 (BPS): 818円 (PBR 3.6倍)
  • 解説: 資産価値で見ると3分の1以下まで下がるリスクがありますが、この銘柄は「成長期待」で買われています。PER12倍台は成長株としては破格の安さです。
  • Upside (上値余地):
    • 目標: PER 20倍水準への評価是正 → 4,500円 (+52%)
    • 成長が評価されれば、大きなリターンが見込めます。
  • Downside (下値リスク):
    • 目処: 成長鈍化による失望売り → 2,000円 (-32%)
    • 期待が剥落した場合の下落幅は大きいです。
  • 期待値: +650円 (ハイリスクだが、リターン期待の方が大きいギャンブル枠)

3. ナブテスコ (6268) – 【可もなく不可もなく】

精密減速機大手。中国市場の減速影響を受けて株価は軟調です。

  • 現在値: 3,748円
  • 資産価値 (BPS): 2,268円 (PBR 1.65倍)
  • Upside (上値余地):
    • 目標: 業績回復シナリオ → 4,050円 (+8%)
  • Downside (下値リスク):
    • 目処: 直近安値・PBR1.4倍付近 → 3,100円 (-17%)
  • 期待値: -80円 (ややマイナス)
  • 解説: 現在値からの上値余地が限定的(アナリスト予想も弱気)な一方、資産価値までの距離がまだあり、下値リスクの方がやや大きいです。

4. 高砂熱学工業 (1969) – 【素晴らしい会社だが高い】

空調工事のトップ企業。業績は絶好調ですが、株価には織り込み済みです。

  • 現在値: 4,435円
  • 資産価値 (BPS): 1,466円 (PBR 3.02倍)
  • 解説: 資産価値の3倍の値段がついています。「資産価値からの下げ幅」を重視する今回のルールでは、最もリスクが高く出ます。
  • Upside (上値余地):
    • 目標: 強気トレンド継続 → 4,900円 (+10%)
  • Downside (下値リスク):
    • 目処: 平均的な評価(PBR 2倍)への調整 → 3,000円 (-32%)
  • 期待値: -250円
  • 結論: 良い会社ですが、投資タイミングとしては今ではありません。「押し目待ち」が賢明です。

5. 東邦亜鉛 (5707) – 【割高シグナル点灯】

非鉄金属大手ですが、業績悪化により資産(BPS)が減少しています。

  • 現在値: 949円
  • 資産価値 (BPS): 394円 (PBR 2.41倍)
  • 解説: ここが要注意です。通常、業績不振の素材メーカーはPBR 0.5〜0.8倍で取引されますが、ここはPBR 2.4倍と非常に割高です。
  • Upside (上値余地):
    • 目標: ほとんどなし(アナリストも売り推奨多し)。
  • Downside (下値リスク):
    • 目処: 理論株価水準 → 550円 (-42%)
  • 期待値: -200円以下
  • 結論: 資産価値の観点からは、近づかないのが無難です。

3. AIが導き出した結論とアクションプラン

ご相談いただいた「資産価値を含めた下げ幅(守備力)」を考慮すると、那須電機鉄工 (5922) が最も理にかなった投資対象です。「もし明日、株式市場が暴落しても、莫大な資産価値が支えになって下げにくい」という安心感があります。

次点で、リスクをとってリターンを狙うならアレント (5254) です。

他の3つ(ナブテスコ、高砂熱学、東邦亜鉛)は、現在の株価水準では「資産価値乖離」のリスクが高いため、今回の「守備力重視」の戦略においては慎重な姿勢をおすすめします。


編集後記(私の感想)

いかがでしたでしょうか。AI、容赦ないですね…。

特に、監視していた「高砂熱学」や「東邦亜鉛」に対して、「良い会社だけど今は高い」「近づくな」とバッサリ切り捨てられたのは、ぐうの音も出ませんでした。感情を挟まない資産価値ベースの分析は、非常に説得力があります。

そして、AIの結論は「那須電機鉄工が鉄壁。次点でリスク承知のアレント」。

私の「守りたい理性」と「攻めたい煩悩」を見事に言語化された気分です。特に那須電機鉄工の「解散した方が株価より1万円高い」という状態は、改めて見ると凄まじいですね。

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