2026年の新NISA成長投資枠(240万円)を何で埋めるか、ずっと頭を悩ませています。
正直なところ、来年の相場に対して私は少し悲観的です。「そろそろ大きな調整(暴落)が来るんじゃないか?」という不安が拭えません。
もし本当に景気後退や〇〇ショックが来た場合、期待先行で買われているグロース株は真っ先に投げ売られてしまいます。NISA枠でいきなり大きな含み損を抱えるのだけは避けたい…。
そこで私がNISA候補の条件として重視したのが、「とにかく防御力が高いこと」、そして「万が一暴落が来ても、下げ幅が限定的であること」です。
四季報や色々なデータをひっくり返して、その条件に合致する銘柄を探し回りました。 そして行き着いたのが、今回紹介する超地味な銘柄、那須電機鉄工 (5922) です。
なぜこの銘柄が「暴落への備え」としてNISA候補になるのか。その理由を掘り下げてみます。
1. 最大の魅力:「異常な割安さ」という安全クッション
まず、この銘柄を検討する最大の理由は、その「異常なまでの割安さ」にあります。
数字を見てください。
- 現在の株価:約16,160円
- BPS(1株当たり純資産):26,274円
これがどういう状態かというと、「今すぐ会社を解散して資産を分けたら、1株あたり2万6千円戻ってくるのに、市場では1万6千円でしか評価されていない」ということです(PBR約0.62倍)。
理論上の価値より、1万円も安く放置されている。
逆説的ですが、ここまで売り込まれていると「これ以上、下がりようがない」という岩盤のような安心感があります。もし相場全体が暴落しても、この「解散価値」が強力な下支えになるため、他の割高な銘柄に比べて下げ幅はかなり限定的になるはずです。
この**「1万円分の安全クッション」**が、NISAで持つ上での最大の精神安定剤になります。
2. なぜ今まで放置されてきたのか?(安さの理由)
もちろん、安いには安いなりの理由がありました。
- 超オールドエコノミー: やっていることが「鉄塔」や「架線金物」。派手な成長ストーリーがないので人気がありません。
- 流動性が低い: 株式の持ち合いが多く、市場に出回る株が少ないので機関投資家が買いにくい。
- 会社が超慎重: 業績予想を毎回すごく低く出すので、なかなか株価が反応しない。
いわゆる「万年割安株」の特徴ですね。
3. しかし今、強力な「変化」が起きている
ですが、ただ安いまま放置されているわけではありません。最近、この「歪み」に気づいた勢力が動き出しています。
アクティビスト(物言う株主)の介入です。
「Nippon Active Value Fund」などが株を買い集め、「PBR1倍を割れているのはおかしい、もっと株価を上げろ」と圧力をかけ始めています。それに対抗して会社側の安定株主も買い増すなど、水面下で「本来の価値(2万6千円)に戻そうとする力」が働き始めているのです。
これが、相場が悪化した時でも株価を支えるカタリスト(きっかけ)になります。
4. 2026年の不況に耐える「鉄壁の事業と財務」
そして、私がNISA候補として推すもう一つの理由が、不況への耐性です。
【国策という最強の盾】 彼らのお客様は電力会社や官公庁です。 景気が悪くなったからといって、古くなった送電鉄塔の更新を止めることはできません(停電してしまいますから)。むしろ、不況時には政府が経済対策として「国土強靭化」や「無電柱化」といった公共事業にお金を流すため、特需が起きる可能性すらあります。 まさに**「不況知らずのディフェンシブ銘柄」**なんです。
【財務の要塞】 自己資本比率は68.3%と超健全。借金も少なく、いざという時の換金可能な資産もたっぷり持っています。もし金融危機が来て銀行が貸し渋りをしても、この会社はビクともしません。
5. まとめ:NISAで「負けない投資」をするために
まとめます。
私が来年のNISA枠でこの那須電機鉄工を検討しているのは、大儲けしたいからではありません。**「荒れそうな2026年の相場で、絶対に大負けしたくないから」**です。
- 解散価値より1万円も安いという安全クッション。
- 不況でも仕事がなくならない国策インフラ事業。
- 金融危機でもビクともしない鉄壁の財務。
これだけの条件が揃っていれば、もし暴落が来ても「夜ぐっすり眠れる」数少ない銘柄だと判断しました。流動性の低さなど注意点はありますが、守りを固めるNISA枠の筆頭候補として、真剣に考えたいと思います。


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