【145A】L is B 決算確認。「SaaSの死」と言われる相場の中で、この数字をどう見るか

L is B

最近の相場、特にグロース市場は厳しい状況が続いていますね。「SaaSの死」なんて言葉も聞こえてくるほどで、米国のプロコアや国内のSansanの急落を見ていると、このセクター全体の空気が重いのを感じます。

私が平均970円付近で仕込んでいるL is B(145A)も、ご多聞に漏れず、その悪い流れの影響を受けていました。「論理的に割安だと思っていても、相場全体の流れには逆らえないのかな」と、少しモヤモヤしながら2月13日の本決算を待っていました。

決算前の期待と不安

決算前日の12日には、会社から「導入社数10,000社突破」という良いニュースが出ていました。

私の事前の脳内シミュレーションでは、「分母(導入社数)の拡大」+「4月からの20%値上げ」+「BIM事業の連結」が合わされば、来期利益はドカンと「4億円」くらい出るんじゃないか、と期待していました。

一方で、同業のアレントが利益75%減という厳しい決算を出していたので、「もしかしてここも…?」という不安も入り混じった状態で決算発表を迎えました。

決算内容の確認:予想外の「堅実さ」

そして出てきた数字を確認しました。冷静に中身を見ていきます。

1. 前期実績:しっかり上振れ着地

  • 売上高:21.3億円(会社予想超え)
  • 営業利益:1.69億円(会社予想比+10%)

まず実績ですが、文句なしの上振れ着地でした。有償契約数も順調に伸びており、足元のビジネスは堅調そのものです。

2. 来期予想:期待の「4億」には届かずも、納得の理由

  • 来期営業利益予想:2.66億円

正直なところ、パッと見た瞬間は「あれ、期待していた4億円には届かなかったか」と少し肩透かしを食らった気分でした。

ただ、よく資料を読み込むと納得がいきました。今回の値上げは4月から既存顧客にも「順次」適用されていくため、利益へのフル寄与は再来期以降に持ち越しになるんですね。

無理に数字を盛らず、実現可能な範囲で出してきた印象で、L is Bらしい実に「堅実」な予想だと感じました。嘘のない会社だなと思います。

3. 隠れた安心材料「繰延税金資産」

地味ですが重要だったのが、今回「繰延税金資産」が計上されていたことです。

これは会計上、「将来にわたって安定して黒字(税金が発生する所得)が出せる」と監査法人が認めたというサインでもあります。他社の決算を見て、将来の投資がかさんで赤字転落するリスクを少し心配していたので、これは大きな安心材料になりました。

結論と今後のスタンス

今回の決算をまとめると、こんな評価になります。

  • 成長性:〇(売上30%増、利益1.5倍の強気ガイダンス)
  • 安全性:◎(希薄化懸念なし、キャッシュも潤沢)
  • 割安性:〇(970円付近なら来期PER30倍程度。成長SaaSとしては岩盤水準)

世間では「SaaSはダメだ」と言われていますが、この決算内容を見る限り、会社の中身は順調に成長しています。個人的には、まだ握っておきたいなと思いました。論理的には時価総額100億円(株価2,000円)を目指せるポテンシャルはあるはずです。

ただ、投資は現実です。いくら内容が良くても、市場がそれを評価してくれなければ株価は上がりません。

なので、基本はホールド方針ですが、楽観視はしていません。今後の相場全体の地合いや、実際の株価の値動きがあまりに悪いようであれば、一旦切る流れになるかもしれないな、というくらいの現実的な目線は持っておこうと思います。

「論理」は整いました。あとは市場がいつ正気に戻るか。少し長い目で見守る必要がありそうです。

(※投資は自己責任でお願いします。)

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