こんにちは、二刀流投資家のDです。
今日は、私のこれまでのトレードの中でも、特に印象深く、そして「背筋が凍るような」経験をした損切りの記録を共有します。
銘柄は、プロジェクトカンパニー(現:プロジェクトホールディングス / 9246)です。
結論から言うと、この取引は5万円以上の損失で終わりました。 しかし、今振り返ると「この時逃げておいて本当に良かった(ナイス損切り)」と心底思える取引でもあります。
なぜなら、もしあの時売らずに持っていたら、損失は3倍以上に膨れ上がっていたからです。
あの日の夜、私が経験した衝撃的なエピソードと、そこから得た教訓をお話しします。
【第1章】エントリーの背景(無視してしまった「違和感」)
私がプロジェクトカンパニーの株を買ったのは2023年のことでした。
当時、プロジェクトカンパニーは業績自体は悪くなく、成長企業として注目されていました。株価のチャートも下落しており、「そろそろ反発するだろう(押し目買いのチャンスだ)」と考えてエントリーしました。
しかし、正直に言うと、買う前からずっと心に引っかかっていた「違和感」がありました。
それは、当時の副社長(伊藤氏)の存在です。 SNSやYouTubeで見かける彼の発言は、どこか上から目線で、「偉そうだな」「調子に乗っているな」と感じていました。
投資において、経営陣の姿勢(定性評価)は重要です。「やだなあ」と思いながらも、私はその直感を無視し、「まあ、業績はいいし…」と、数字とチャートだけを信じて買ってしまったのです。
【第2章】衝撃のニュースとPTS投げ売り(トドメの一撃)
買った後も株価は冴えず、ズルズルと下がり続けました。「やっぱり失敗だったか…」と含み損を抱えて悩んでいたある日の夕方。
会社からの帰りの電車の中で、スマホでニュースを見ていた私は、目を疑うような記事を目にしました。
「副社長が社長に暴行、さらにパワハラ・セクハラ疑惑で解雇」
(※当時の報道に基づく内容です)
「えっ…!?」 電車の中で声が出そうになりました。あの「やだなあ」と思っていた副社長が、まさか社内でそんな事件を起こしていたとは。
これは単なる業績悪化とはわけが違います。企業のガバナンス(統治)が根底から覆るような、重大なスキャンダルです。
「これはヤバイ。明日まで待てない!」
私は直感的にそう感じ、帰りの電車の中で震える手でスマホを操作し、夜間取引であるPTS(私設取引システム)で、保有していた全株を成行で売り飛ばしました。
なりふり構わない、まさに「投げ売り」でした。
【第3章】結果検証(あの時逃げていなければ…)
この緊急避難的な売却の結果、私の損失は以下のようになりました。
📝 実際のトレード結果(2023年9月)
- 取得コスト: 278,100円
- 売却額(PTS): 225,000円
- 確定した損失: -53,100円
5万円以上の痛い損失です。しかし、話はここで終わりません。
もし、あの衝撃的なニュースを見た時、「一時的な悪材料だろう」と高をくくって、今まで持ち続けていたらどうなっていたでしょうか?


📉 もし今まで持っていたら?(2025年11月末時点)
- 現在の株価: 約1,220円まで下落
- 現在の評価額: 122,000円
- もしもの含み損: -156,100円
もし逃げていなければ、損失は5万円どころか、15万円以上にまで膨れ上がっていたことになります。
あの夜、PTSでなりふり構わず逃げた判断は、結果として「さらに10万円の損失を防いだ、大ファインプレー」だったのです。
損切した後一時的に上がっていますがその動きは予測不可能だと思います。ニュースを見てすぐ損切りしてよかったと思っています。
まとめ:教訓(新たな鉄の掟)
今回の強烈な体験から、私は重要な教訓を学び、今後の取引における新たなルールを心に誓いました。
- 経営陣への「違和感」は無視してはいけない。 数字やチャートが良くても、経営者の姿勢に「嫌だな」と感じる直感があるなら、その投資は避けるべきです。
- 重大なコンプライアンス違反が出たら、即逃げる。 企業の信頼に関わるスキャンダルが出た時は、迷わず逃げるが勝ちです。「PTSで速攻売る」という判断が、私の資産を守ってくれました。
- 【新ルール】経営者のSNSリスクを甘く見ない。 今回の件で、私は固く誓いました。
- 社長(経営陣)がSNSをやっていたら、基本的には買いたくない。
- もし調子に乗った発言をしていたら、絶対に買わない。 これが私の新しい鉄の掟です。
5万円の勉強代は高かったですが、それ以上に価値のある経験をした取引でした。
(※本記事は私の過去のトレード記録であり、特定の銘柄を推奨・否定するものではありません。投資は自己責任でお願いします。)


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