「次は宇宙が来る!」
今年から来年にかけて、国策銘柄として市場の話題を独占していた「宇宙セクター」。その熱気に当てられ、私も一つの銘柄に手を出しました。
それが、アクセルスペースホールディングス(402A)。
しかし、結果は-30万円という大きな損失。典型的な「コツコツドカン」をやってしまいました。
今日は、この痛すぎる失敗トレードを振り返り、なぜ負けたのか、そこから何を学んだのかを赤裸々に綴ります。同じような失敗を繰り返さないための自戒を込めて。
購入の理由:熱気に当てられ、自分を見失った
私がアクセルスペースHDを買った理由。それは今振り返れば、完全に市場の雰囲気に飲まれた結果でした。
実は、私の普段の投資スタイルとして、業績が不安定な「赤字の会社」を買うことは、ほとんどありません。
さらに言えば、「宇宙関連の銘柄」を買うのも、今回が人生で初めての経験でした。
普段なら絶対に見送るような銘柄。それなのに、なぜ大金を投じてしまったのか?
- 「宇宙銘柄は絶対来る」という市場の熱気: 国策として推進される宇宙産業は、間違いなく次の成長テーマであり、乗り遅れてはいけないという焦りがありました。
- IPO銘柄としての魅力: 上場したばかりで新鮮味があり、資金が集まりやすいと考えました。
- 他社比較での「割安感」: 他の宇宙関連銘柄と比べて指標面で割安に見え、「ターゲットは1200円くらい」と勝手に目標株価を設定していました。
「国策」「テーマ性」という強い言葉に目がくらみ、普段の自分のルールを曲げてしまった。これが全ての始まりでした。
最初は、この目論見が当たったかに見えました。
8月:ビギナーズラック?上昇気流に乗って快勝
8月中旬、850円付近で買い集めた700株が、思惑通りに上昇。8月下旬には950円手前で売り抜け、約6万7千円のプラス。「やっぱり宇宙株は強い!自分の読みは正しかった!」と自信を深めました。
今思えば、これが「慢心」の始まりでした。
9月~10月:「ナンピン地獄」と恐怖の「大量損切り」
9月に入り、株価は調整局面を迎えます。しかし、8月の成功体験があった私は、「一時的な押し目だ、安く買えるチャンス!」と安易に考えてしまいました。
株価が800円台、700円台、600円台と下がるたびに、「絶対に戻るはず」「国策銘柄だぞ」と信じて買い増し(ナンピン)を続けました。気づけば保有株数は3,800株にまで膨れ上がっていました。
そして、運命の10月28日。
安値を更新する大きな陰線が出現しました。それを見た瞬間、頭の中が真っ白になりました。
「もうダメだ、助からないかもしれない」
恐怖に支配され、思考停止のまま保有していた3,800株すべてを成行で売り払いました。売却単価は630円台~650円台。
この期間だけで、約38万5千円の損失を確定させました。8月に積み上げた利益は一瞬で消し飛び、それ以上の大きなマイナスを抱えることになりました。
▼実際のトレード記録(TradingView)

(※ご覧の通り、下落局面で何度も「IN(買い)」を繰り返し、最後に底値圏で「OUT(大量損切り)」しているのが分かります。まさに地獄絵図です…)
失敗の要因:「グロース株」の怖さを舐めていた
今回の最大の敗因は、以下の3点に集約されます。
- 損切りラインを決めていなかったこと: 「割安だから」「国策だから」というフワッとした理由でエントリーし、「ここまで下がったら逃げる」という撤退基準を持っていませんでした。
- 根拠なきナンピン: 下落トレンドの中で、反転の根拠もないまま「平均取得単価を下げるため」だけに買い増しを続けてしまいました。
- 「グロース株」の逃げ遅れ: これが一番の痛感点です。今年のグロース市場は、一度崩れると底なし沼のように下がり続ける過酷な相場でした。「良い銘柄だ」と思っていても、グロース株は特に、トレンドが崩れたら早めに損切りしないと致命傷になる。この基本を痛いほど思い知らされました。
その後:リハビリトレードと現在の心境
大敗の後、私は深く反省しました。株式市場の怖さを身をもって知ったからです。
11月も諦めきれずに取引枚数200株程度、信用取引でINしました。取り返そうと思って後で大きく入ろうと思って信用取引を使っていたのです。すぐ後で感情的になっててよくないなと思ったので冷静になり、結果小さな利益で撤退しました。
現在、アクセルスペースHDの株はすべて手放しましたが、監視銘柄としては登録し続けています。「宇宙株」自体のポテンシャルはまだ信じていますし、いずれまた上がる可能性はあると思っています。
ただ、あの時の恐怖がトラウマになっていて、今のところはまだビビって入れずにいます。
今回の-30万円は非常に高い勉強代でしたが、「グロース株は早めの損切りが命」「安易なナンピンは死に至る」という、投資の基本にして極意を骨身にしみて理解できたことは、今後の投資人生において大きな財産になると信じています。
皆さんも、どうぞ私の屍を越えていってください。
※投資は自己責任でお願いします。この記事は特定の銘柄を推奨するものではありません。


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