【保有銘柄深掘り】KHネオケム(4189)はなぜ私のポートフォリオの主力なのか?隠れた「半導体」のカタリストと鉄壁の配当

KHネオケム

今日は、私のポートフォリオの中で現在、保有比率が最も大きい主力銘柄、KHネオケム(4189)について深掘りしていきたいと思います。

一般的には「エアコンのオイル原料を作っている地味な化学メーカー」というイメージが強いかもしれません。PERは10倍台前半、配当利回りは4%前後を行ったり来たりと、一見すると割安な高配当株に分類されます。

「なぜ、そんな化学セクターの銘柄を主力に?」と思われるかもしれませんが、私があえてこの銘柄をポートフォリオの核に据えている理由は明確です。

それは、この会社が持つ「二面性」にあります。

1. 鉄壁の守り:「DOE4%」による下値の硬さ

まず、私がこの銘柄を安心して保有できる最大の理由は、その「守備力」の高さです。

化学セクターはどうしても景気変動(特に中国景気)の影響を受けやすく、業績のボラティリティ(変動幅)が大きくなりがちです。KHネオケムも例外ではありません。

しかし、同社は「DOE(株主資本配当率)4%」という、非常に強力な配当方針を掲げています。

これは簡単に言うと、「その年の利益が多少変動しても、会社が持っている純資産に対して4%は配当として出しますよ」という約束です。業績が悪くても配当が急に減りにくい、いわば「累進配当」に近い安心感があります。

現在の株価(2,500円〜2,600円付近)は、この配当利回りが約4%となる水準です。つまり、「これ以上下がれば配当利回りが4%を超えてしまう」というラインが強力な下値サポートとして機能しているため、大崩れするリスクが限定的だと見ています。

2. 隠れたカタリスト:「半導体」の成長エンジン

そして、ここからが本題の「攻め」の部分です。

KHネオケムの主力は確かにエアコン向けの冷凍機油原料ですが、私が今最も注目しているのは、実は「半導体」向けのビジネスです。

これは多くの投資家が見落としている事実かもしれませんが、同社の「電子材料セグメント」は、すでに全社営業利益の約20%を稼ぎ出すまでに成長しています。

作っているのは、半導体の回路形成(フォトレジスト)などに使われる「高純度溶剤」です。 半導体の微細化が進めば進むほど、不純物が極限まで少ない高品質な溶剤が必要不可欠になります。ここは、高い技術力を持つ日本の化学メーカーの独壇場です。

今年は私のポートフォリオでも、AI・データセンター需要を見越して半導体セクターを厚めに組み込んでいます。 KHネオケムは、表向きは化学株ですが、実態は「エアコン(環境規制)という安定基盤の上に、AI半導体という成長エンジンを積んだハイブリッド銘柄」になりつつあるのです。

【ダイセルとの比較で見る「アピール下手」な魅力】

同じ化学セクターの競合他社、例えばダイセル(4202)などを見ていると、半導体材料への取り組みを非常にうまくIRでアピールしており、それが株価評価の上昇にもつながっている印象を受けます。

一方で、KHネオケムは本当に「不器用」なんですよね(笑)。 決算短信を読んでも半導体関連のアピールはサラッとしていて薄いですし、会社がせっかく公開している事業説明動画なども、正直あまり再生されていません。

しかし、私はこれをネガティブには捉えていません。むしろ、「アピール下手だからこそ、市場がまだこの『隠れ半導体銘柄』としての事実に気づいていない」という仮説を持っています。

みんなが気づいていない今だからこそ、仕込む妙味がある。この認識のギャップが、今後の株価上昇の大きな燃料(カタリスト)になると見ています。

運命の2月決算:ここをチェック

そんなKHネオケムですが、2月6日に本決算発表を控えています。 直近の第3四半期(Q3)の進捗が少し弱かったため、株価は軟調ですが、同社は構造的に下期(特にQ4)に利益が偏る傾向があります。

今回の決算で私がチェックするポイントは以下の3点です。

  1. 通期営業利益の着地: 会社計画(140億円)に対して、135億〜145億円のレンジで着地できるか。(もし120億円台なら、自慢の下期の挽回力が失われている証拠なので要警戒)
  2. 来期の業績予想: これが一番重要です。中国市況の悪化を理由に弱気な予想を出してこないか。逆に、半導体向けなどの成長を背景に「増益予想」を出せれば、株価は大きく反応するでしょう。
  3. 在庫の適正化: Q3で積み上がっていた在庫(約518億円)が、Q4でしっかり出荷されて減っているか。(450億円以下が目安。)

まとめ

地味だけど、下値は硬く、実は半導体という成長の翼も持っている。 そんな「不器用な実力派」であるKHネオケムを、私は引き続きポートフォリオの主力としてホールドしていく方針です。

2月6日の決算で、市場がこの「隠れた価値」に気づくかどうか。楽しみに待ちたいと思います。

(※投資は自己責任でお願いします。)

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