私がポートフォリオの主力の一つとして積み立てている投資信託に、「iFreeNEXT 全世界半導体株インデックス」があります。
NVIDIAやTSMCといった、今をときめくAI半導体のスター軍団にまるっと投資できる魅力的なファンドですが、最近は巷でこんな声も聞こえてきます。
「さすがに上がりすぎじゃないか?」 「AIブームはそろそろ天井で、これから大暴落が来るのでは?」
結論から言うと、私自身も「近いうちにマイナス30%〜40%級の調整(暴落)は来るだろう」と想定しています。
半導体は「産業の米」と言われる一方で、数年おきに好不況の波を繰り返す「シリコンサイクル」の影響を強く受けるセクターだからです。
しかし、それでも私は売るつもりはありません。むしろ、暴落が来たらそれを「絶好の買い場」と捉え、手元の現金を投入して買い増す準備すらしています。
なぜ、暴落を想定しながらも、そこまで強気でいられるのか。 今日は、私が半導体への長期投資を続ける根拠となる「たった1つの物理法則」について、考察をシェアしたいと思います。
「データ量」は絶対に減らない
私が半導体セクターの未来を信じる最大の理由は、複雑なチャート分析でも、個社の決算数値でもありません。個別は何がいいのかわからないのでインデックスにしました。
もっとシンプルで、誰も否定できない事実。それは、「人類が消費するデータ量は、今後も絶対に減らない」ということです。
明日から世界中の人々がスマホを捨て、紙とペンの生活に戻る未来があり得るでしょうか? 動画の画質をあえて落とし、通信速度をわざわざ遅くするでしょうか?
あり得ませんよね。一度便利な生活を知った人類は、不可逆的にデータ消費量を増やし続けます。
さらに重要なのは、これからのデータ爆発の主役は「人間」だけではないという点です。
自動運転車は1台走るだけで、1日に数千ギガバイトものデータを垂れ流します。工場のセンサー、街中の防犯カメラ、そしてAIがAIを学習させるためのデータ生成……。
人間が寝ている間も、世界中の機械たちが無限にデータを生み出し続けます。
データが増えるということは、それを「保存」するメモリが必要になり、「処理」するGPUが必要になり、「転送」する通信チップが必要になるということ。
つまり、「データ量が増える=物理的に半導体が必要になる」という単純な等式が成り立ちます。
このトレンドが構造的に右肩上がりである以上、一時的な株価の調整はあっても、長期的には最高値を更新し続けるしかない。私はそう見ています。
「電力不足」は売り材料ではなく「買いシグナル」
ニュースを見ていると、「データセンターを作るための電力が足りない」「土地がない」といったネガティブな報道を目にします。これを見て「もう成長の限界か」と不安になる人もいるかもしれません。
でも、私はこれをむしろ「強力な買いシグナル」だと捉えています。
なぜなら、「需要に対して供給が追いついていない」状態こそが、企業が高い利益率を維持できる(=殿様商売ができる)条件だからです。
もし明日、魔法のように電力も土地も解決してデータセンターが作り放題になったら、どうなるでしょうか?逆にチップの価格競争が起きて、利益率は下がってしまうでしょう。
適度な供給制約があるからこそ、値崩れせず、高収益体質が長く続くのです。
それに、AmazonやMicrosoftといった巨大テック企業は、電力がなければ発電所ごと買い取るし、土地がなければ作れる国へ行くだけです。この「力技」で解決していく過程で、さらに巨額の投資が動くことになります。
さらに最近では、企業だけでなく「国」が動き出しています。「ソブリンAI(主権AI)」という考え方で、自国のデータや安全保障を守るために、国単位でデータセンターやスパコンを持ち始めています。
不景気で企業の投資が止まっても、国の防衛予算やインフラ投資は簡単には止まりません。これが、次の半導体相場を下支えする強力なフロア(床)になると見ています。
マイナス40%は「終わり」ではなく「仕込み時」
もちろん、いくら構造的な需要があっても、市場の期待が行き過ぎれば調整は入ります。過去のデータを見ても、半導体指数が短期間で30%〜40%下落することは珍しくありません。
しかし、もし私のポートフォリオが一時的にマイナス40%になったとしても、それは「右肩上がりのエスカレーターに乗っている最中に、少し躓いて膝をついた」だけのことです。エスカレーター自体(データ需要)が止まるわけではないので、すぐにまた上の階へと運ばれていきます。
だからこそ、私の戦略はシンプルです。
- 毎月の積立は淡々と続ける(高値も安値も平均して拾う)。
- もし暴落が来てマイナス30%を超えたら、手元の余剰資金(現金)を投入して大きく買い増す。
暴落は「恐怖」ではなく、将来の利益を最大化するための「仕入れのチャンス」です。
iFreeNEXTのような「全世界」の半導体に投資していれば、特定の企業がこけても、指数全体の新陳代謝が助けてくれます。
「データ量は減らない」。 このシンプルな事実を信じて、乱高下の激しい半導体相場の波を、むしろ楽しむくらいのメンタルで乗りこなしていこうと思います。
(※投資は自己責任でお願いします。)


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